CUPID FARMとは?


フルーツ王国、山梨県。その北部に位置する韮崎市は、日照時間が長く、
降水量が少ない気候を活かして、ぶどうが生産されています。
ひと房数千円というブランド品を生産するぶどう作りの匠もいますが、その技を伝承することが難しく、生産者の高齢化も進んでいるために、いかにしてぶどうの産地を維持していくかが大きな課題です。
そんななか二人の農家のアイディアで、ぶどう栽培をIoTやテクノロジーを活用して「見える化」させる取り組みを、韮崎市の上ノ山地区でスタートさせました。
ぶどうづくりのノウハウが「見える化」できれば、職人的な勘や経験がなくても、品質の高いぶどうを生産できるようになります。そのため、新規就農の促進とぶどうの収量・品質の安定を目指して、ドローンやスマートフォンアプリを活用した、ぶどう栽培支援ツールを研究しています。
 

取り組み紹介


ドローンによる枝剪定サポート
ぶどう園をドローンで上空から撮影し、撮影データをもとに必要な枝と不要な枝を判別し、枝剪定に役立てています。詳しくはこちら

スマホアプリによる摘粒サポート
ぶどうの粒を35~40粒程度まで間引きするときに、即座に粒数をカウントできるスマートフォンアプリを開発しています。詳しくはこちら アプリのダウンロードはこちら

ぶどう園で行う農業体験
ぶどう生産に関心のあるみなさんをぶどう園に招いて、 摘粒作業などの農業体験の場を提供しています。 その様子はSNSでご紹介しています。

農林水産業みらい基金
「農林水産業みらいプロジェクト」

就農体験ができます
(お問い合わせください)


1月~2月 ぶどうの品質のカギを握る枝剪定
日本百名山の甲斐駒ヶ岳をはじめとする山々はすっかり雪化粧。ツン…と冷たい空気のなかで、ぶどう農家は「枝剪定(えだせんてい)」という作業をしています。枝剪定とは、ぶどうの木の不要な枝を切る作業のこと。ぶどうに効率よく栄養が行き渡るように、全体のバランスを見ながら、切る枝と残す枝を決めていきます。ぶどうの収穫量と品質に関わる重要な工程です。

3月~4月 芽吹きのよろこび
動物と同じように、ぶどうの木も冬の間は活動を休止しています。3月から4月、雪が解けてポカポカ陽気になると、根が活動を開始して、小さくかわいい葉っぱが顔を出します。ぶどうの命の息吹を感じる、喜びの瞬間です。お花見もいいですが、瑞々しいしいぶどうの木の下で、のんびりとお茶を飲むのも気持ちがいいですよ。

5月 ぶどうをおいしくするジベレリン処理
私たちの農園で育てているぶどうには種がありません。ぶどうの花が咲くころ、「ジベレリン」という薬品に花をひたすことで、ぶどうの種をなくし、またぶどうの実を大きくしているのです。この作業はジベレリン処理といいます。ジベレリンは植物ホルモンの一種で人体に害はありません。

6月~7月 ぶどうの摘粒&袋かけ
ぶどうをおいしくするために、粒の数を30~35粒にそろえる仕事を摘粒といいます。みんなでおしゃべりしながらやっています。作業が終わるころには自然と仲良くなります。お店に並んでいるぶどうが、見た目がツヤツヤでおいしそうなのは、一房一房、袋の中で大切に守られてきたからです。袋かけの作業は、ぶどうを雨や病気、害獣や害虫から守るために欠かせません。何千何万という数のぶどうに袋をかけるのは大変ですが、その分、美しい実が育った時の喜びが大きくなるというものです。

8月~9月 待ちに待ったぶどうの収穫!
夏の終わりから秋にかけて、大切に育ててきたぶどうを収穫する時期がやってきます。ぶどうの実のハリはどうだろうか、色はどうだろうかと、熟練農家もぶどうの袋をあけるときはドキドキするものです。

9月 ワインの仕込み&瓶詰め
収穫されたばかりのぶどうで、ワインの仕込みの作業をします。ぶどうの茎を取り除き、専用の機械で押しつぶして果汁を絞り出します。そして、絞り出した果汁を発酵、熟成させていきます。熟成されたワインを瓶詰めして、ラベルを貼ります。

12月 ぶどう作業の準備
ドローンでぶどう園を空から撮影し、枝剪定のときに便利な画像をつくったり、ぶどうの粒を揃えるために手で摘む摘粒作業をサポートするスマートフォンアプリをつくったり、「未来のぶどう栽培」を研究中。ぶどう栽培の「匠の技」を後世に残すために、ドローンやスマートフォンアプリを活用して「見える化」するための挑戦をしています。 ​
 

会社概要
株式会社クピド・ファーム
代表取締役:岩下 忠士

〒407-0012
韮崎市岩下1301-1
TEL&FAX 0551-37-4430